農業共済新聞
被害防止の対策徹底も大切
(令和4年5月4週号 園芸施設共済特集)
「さらなる備えとして、今年から収入保険にも加入しています」と話す和宣さんと妻の友美(ともみ)さん(53)
岡山県岡山市 居石和宣(すえいしかずのり)さん(55)
園芸施設共済に加入してすぐに被害に遭うとは思っておらず、申し訳ない気持ちと、備えることの大切さを改めて感じました。 2019年の台風10号が去った翌日、ハウスの屋根全面が破れ、ショックを受けました。小さな切れ目からの風で破れ、ハウス内の作物は全滅でした。 幸いにも作物の半分は収穫しており、他のハウスは無事だったので、収入面の影響はそこまで大きくありませんでした。 農業を始めるまでは台風がこんなにも怖いものだと思っていなかったので、それ以来、常に天候は気にしています。児島湾に面する地域なので、波の高さまで確認していますよ。 強風対策として、少しでも風が強いと感じる日は、必ずビニールを固定し直します。切れ目があれば、どれだけ小さくてもすぐに補修するように徹底しているので、今のところ被害は防げています。 近年は異常気象で予測のつかない災害が多いです。日頃の対策も大切ですが、万が一のセーフティーネットとして、園芸施設共済への加入が重要だと思いますね。
▽ハウス9棟・30㌃(コマツナを中心に軟弱野菜)
(横部)