農業共済新聞
真備のタケノコ出荷開始
アクが少なく甘い香り
(平成30年4月1週号 短信)
倉敷市真備町で「真備のタケノコ」の出荷が始まっている。真備筍生産組合の今田稔さん(76)は「出荷は4月中旬にピーク迎え、5月の上旬まで続く」と話す。
真備町では現在、約150名の生産者が毎年約150㌧から200㌧前後のタケノコを生産している。真備のタケノコはアクが少なく甘い香りと柔らかな歯ざわりが特徴だ。
今田さんは、21㌃の竹林を所有しており、日当たりを良くするために枝の剪定を丁寧に行っている。また、毎年1月と5月の収穫後に肥料を入れるなど、竹林の整備に余念がない。
収穫されたタケノコは根を切り直して、大きさや色目を揃えて箱詰めし、主に岡山、倉敷、福山の市場に出荷。「堀り取り作業は重労働だが、真備のタケノコを楽しみに待っているお客さんがいると考えると、仕事の励みになる」と今田さんは話している。