農業共済新聞
歓待ムードに移住を決意
加工品の出荷を目標に
(平成30年8月4週号 準トップ)
農業は始めたばかりなのですが、トマトが苦手な娘が、「将来はトマト農家を継ぎたい」と言ってくれたときはとてもうれしかったです。
農業に関わるのは初めてで、夫の茂さんと一緒に、鳥取県に接する神郷高瀬地区に整備されたトマト営農団地に、昨年春に新規就農者としてIターンで移住しました。
きっかけは、百貨店に勤めていた茂さんとともに参加した就農相談会で、産地見学ツアーや体験研修で就農者への歓待ムードに押されて、この地への移住を決断しました。
入植前は専業主婦でしたが、夫とともに基礎技術やノウハウを農業実務研修で学び、栽培初年度で地元JAでの実収益額、単位収穫量ともに上位に入賞することができました。
当初はハウス4棟10㌃から始めましたが、今年は7棟20㌃に栽培耕地を拡大しました。
今は広大なハウスでの作業に徹し、研修を受け入れてくれた農家の奥さんの作業スピードに追い付くのが目標です。
将来は、出荷できないトマトを、ほかのトマト農家の人と一緒に加工品にして出荷できるようになりたいです。
(岡山支局)