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農業共済新聞

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ブドウ栽培喜びかみしめて

やりたいこと存分に/充実の毎日

(平成28年10月2週号 準トップ)


201610_2 「後継者として岡山県に移住し、現在の生活に満足している」と話すのは、にしざきファーム(岡山市北区)でブドウを栽培する鎌田光希さん(31)。2009年に岡山市に移住し、ブドウ栽培7年目になる。
 鎌田さんは08年に大阪の食品会社に就職したが、その年に会社が倒産。この経験により、食べ物を作るということに興味が向き、農業経営継承事業に申し込むことにした。
農業経験は全くなかったが、1年目は受け入れ先のにしざきファームの指導を受け、2年目からは農業大学校に通い農業について学んだ。
 現在はハウス19棟で、にしざきファームのオリジナル品種「プレオーシャン」をはじめ10種類を超えるブドウを栽培している。
 同ファームでは多品種を扱い、9月中旬から10月末までブドウ狩りができる観光農園として開園しているため、休みはほぼない。しかし、美しい自然に囲まれ、毎日農業に精を出す生活には充実感があり、満足しているという鎌田さん。「今後も近隣の農地を整備し、自分の思ったようにやっていきたい」とうれしそうに話す。
 鎌田さんは「ブドウ狩りなどで訪れたお客さんに『いいところだね』『おいしいブドウだね』と言ってもらえることが、自分が満足しているものを気に入ってくれたようで非常にうれしい」と話す。