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農業共済新聞

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衛生管理徹底し疾病予防

分娩監視・発情発見システム導入へ

(平成28年7月2週号 短信)


201607_2 竹本康紀さん(32)が経営する新庄村の竹本牧場では、現在25頭の繁殖和牛を飼養している。
 小さい頃から両親が牛を飼っているのを見て育ち、勤めていた時も、休暇をとるなどして牛飼いを手伝っていたという。いつか牛を飼いたいと考えていた竹本さんは、12年間勤めた企業を30歳で退職。故郷の新庄村に戻り、半年の岐阜県研修を経て今年で就農3年目となる。
 牧場は衛生管理を徹底しているが、多頭飼育の宿命か、肺炎、子牛の下痢などさまざまな疾病に悩まされていた。しかし、煙霧機の導入による肺炎の減少や、子牛の下痢については真庭家畜保健衛生所で原因を究明、ワクチンを接種するなど、発症減少に努めている。また、全国的に普及が進んでいる牛の分娩監視・発情発見システムを導入する予定だ。
 家畜人工授精師、授精卵移植師でもある竹本さんは、「能力の低い母牛に高能力の授精卵を移植し、牧場全体の育種価およびレベルを上げたい。まずは、一年一産を目指したい」と話す。
 竹本さんについて、同村で畜産を営む佐藤宏行さんは「岐阜県に行って研修するなど、若いのに熱心に勉強している」と話す。