農業共済新聞
地元産サツマイモで焼酎、かかしコンテスト
岡山県井原市 県の里まちづくり推進協議会
(平成28年1月4週号 トップ)
「地域の課題解決」を目的として、2012年5月に組織された「県の里まちづくり推進協議会(岡田章文会長)」。地元・井原市産のサツあきふみマイモを使った焼酎造りや、かかしコンテストなどのイベントを開催し、地域に根差した活動を行っている。
日常の活動の中、地域の活動を活性化させるための話し合いで活気を帯びている。話題は農業・福祉など多岐にわたる。会のメンバーは「人と人とのつながりを大切にしたい。みんなで集まり、活動することでまた新たな発見がある。このつながりを広げ、地域課題を解決する、さまざまな取り組みをしていきたい」と話す。
耕作放棄地対策も
その取り組みの一つに、耕作放棄地対策として昨年から焼酎造りに取り組んでいる。協議会で20㌃・3㌧のサツマイモを栽培し、酒造会社に醸造を委託して6月に市内の酒店で販売を開始した。完成した焼酎は、公募により「里の夢」と命名され、フルーティーな味わいは女性にも人気がある。この事業を継続する中で、サツマイモの栽培が広がり、耕作放棄地対策につながれば」と話す。今後は焼酎をメーンとし、新たな6次産業化に取り組む予定だ。
昨年秋には「かかしコンテスト」を開催。市内を中心に68体の応募があり、一定期間の展示後、審査・表彰式を行った。児童クラブやお年寄りが昔を思い出しながら作った作品もあり、人が集まり、地域の農業を考えるきっかけとなった。
こうした取り組みについて岡田会長は「一時の注目が目的ではない。こうした活動を地域に根差したものとし、人と人との繋がりや地域への密着、地域の課題について考えるきっかけとなることが重要である。私たちの活動の究極の目的は、経済効果とともに活気のある地域づくりをすることが目標だ」と話す。
次のアイデアは次々と出てきている。これからの協議会の活動に注目が寄せられる。