農業共済新聞
エコー診断は臨床現場に不可欠
(平成28年4月1週号 診療所だより)
近年、大動物の臨床現場で、エコー(超音波画像診断装置)は繁殖検診以外にもさまざまな場面で活躍する機器となっています。
3月3日に岡山県農業共済会館で、獣医畜産関係者の相互の連携と技術の向上を目的に、家畜診療技術者講習会が開催されました。同講習会では、鳥取大学の柄武志准教授により「牛の運動器と神経系疾患の画像診断」という演題で、エコー診断の講演が行われました。また、NOSAI岡山画像診断研究会による「臨床現場における画像診断」と題したパネルディスカッションでは、エコーを診断・治療に役立てた症例の発表が行われました。
今やエコーは持ち運び可能となり、大動物の臨床現場において、なくてはならないものとなりました。エコーを用いた病気の診断についての研究も多く、エコー診断をルーティン検査として確立することで、より的確な診断にもとづき、早期に治療を行うことができるように取り組んでいきます。