農業共済新聞
イチゴ「紅ほっぺ」収穫した日に取引先へ
顧客の注文に応えたい
(平成28年4月3週号 短信)
「朝取れの真っ赤な『紅ほっぺ』は、みずみずしくて甘いですよ」と話すのは、倉敷市片島町でイチゴ農園を営む中原佐一さん(59)。
中原さんは勤めていた会社を辞めて、2009年4月にイチゴ農家として就農した。60㌃の敷地に7棟のハウスを持ち、紅ほっぺを養液栽培している。
「1シーズンに収穫量の波が3、4回あるが、一日に100㌔収穫できる日もある」と中原さんは話す。
午前中に収穫した紅ほっぺは、その日のうちに中原さんが直接取引先に届けている。取引先は倉敷市内のケーキ店をはじめ、和菓子店、カフェ、病院、スーパーなど十数カ所に及ぶ。
「自分自身で作ったものに直接お客さまの声が聞けるところが魅力だ。農業はサービス業だと思っている。ハウスを増設し、お客さまの注文にできるだけ応えていきたい」と中原さんは話す。
園内の直売所では、その日取れた紅ほっぺが販売されている。