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「グローバルGAP」の認証取得

経営改善にも好影響

(平成28年7月3週号 準トップ)


201607_3① 赤磐市赤坂地区で、酒造好適米「雄町」を生産しているJA岡山東赤坂特産雄町米研究会。同研究会は、今年3月に農業生産工程管理(GAP)の世界基準である「グローバルGAP」の認証を取得した。同研究会の岩藤英彦会長(60歳・水稲26.5㌶)は、「雄町米の流通が増えたとしても、グローバルGAPを取得していることで、最終的に取引先から私たちの雄町米を選んでいただければ」と話す。
 グローバルGAPの取得は簡単なことではない。栽培履歴の整備など、200以上の審査項目をクリアし、どの圃場で収穫された米かまでさかのぼれるように記録に残さなければならない。岩藤会長は、「審査項目については、当然のこと。ただ、それを第三者が見ても分かるように細かく記録することを習慣にすることが大変だった」と話す。
 JA岡山東営農部の左近俊幸次長は、「生産者の方々の理解と熱意でクリアできた。これからも厳しい検査が続くが、それに対応できるよう努めたい」と意欲を見せる。
201607_3② 一方で、「一つ一つの審査項目をクリアしていくうちに、今まで以上に過剰な資材の整理など、仕事の無駄が減り、労働の安全も意識できるようになり、経営改善につながった」と岩藤会長は振り返る。
 「これからも安定した収量・品質の雄町米を供給するとともに、先人から受け継いだ産地を無くさないよう頑張りたい」と、岩藤会長は力強い表情を見せる。