農業共済新聞
ワクチン接種を忘れずに
アカバネ病の対策にはワクチンの接種が大切
(平成28年5月1週号 診療所だより)
異常産ワクチンの接種はもうお済みでしょうか?
ご存じのとおりアカバネ病は流産、奇形を生じる病気ですが、子牛だけでなくお産の際のトラブルも増加するため、母牛にも大きな被害が出る病気です。さらに近年では生後感染が問題となっています。正常に生まれた子牛に感染、脳脊髄炎を引き起こし助からなくなる可能性もある恐ろしい病気であるということです。吸血昆虫を介して感染することから、蚊などの駆除も防除の一つではあります。しかしその前にワクチン投与により牛群内において蔓延させないことが重要です。
特にここ数年、大きな流行がないことから、いつ流行的な発生が起こってもおかしくない状態です。
毎年打っているけれど、本当に効果があるのだろうか?とお思いになるかもしれませんが、2011年の生後感染流行時にはワクチン未接種農家において多発した傾向がありました。
特に今年授精を行う予定の若い牛には2回接種を心掛けましょう!