農業共済新聞
良品・長持ちのアルストロメリア 年8万本出荷
(令和4年5月2週号)
「多彩な色のアルストロメリアが楽しめます」と山中さん
鏡野町の山中幸子(やまなかさちこ)さん( 55 )は、ハウス3棟・15㌃で、オランダから苗を購入したアルストロメリアを10種類栽培。奥津花卉生産組合アルストロメリア部会の会長を務める。 「日当たりが良いからか、ピンク色のアルストロメリアは特に鮮やかに咲きます」と山中さん。多様な品種の中から、人気の色や市場価格を考慮し、年間約8万本を出荷する。 花農家の両親の手伝いをしていた山中さんは、10年前に父親から事業を引き継ぎ就農した。同町奥津は県内で最もアルストロメリア栽培が盛んな地域。夏は1週間、冬になると1カ月と日持ちが良く、冠婚葬祭用に人気が高い。出荷のピークは3月下旬から5月中旬で、市場を中心に1年中出荷する。 アルストロメリアは湿度に弱い。病害が発生しないように、出荷の合間に株の手入れで労力を要するが、「購入してくれた方から、花が元気で長持ちしていると聞くのが一番うれしい。励みになります」と山中さん。「品質が良く長持ちするアルストロメリアを作り続けたい」と意欲を見せる。
(小滝)