農業共済新聞
畜産振興に高校生活躍
共進会出品へ技術磨く
(平成30年11月2週号 特集)
【岡山支局】岡山県立高松農業高等学校(岡山市)には、動物と触れ合い、生命を学ぶ畜産科学科があり、酪農、養豚、養鶏、実験動物の四つの専攻が選べる。
同科では、基礎的な飼育管理から、ハムやアイスクリームなど畜産加工物の製造から販売まで体験し、幅広い畜産技術のスペシャリスト育成を目指す。
酪農専攻では、乳牛の管理に日々取り組み、実習を通じて適切な飼育環境で育った質の高い乳牛を共進会へ出品している。
同校で酪農を担当する山本弘教諭(56)は「牛たちがいることが魅力。牛への日々の接し方で牛の体調、機嫌が変わってくる。牛の世話をしたらその分だけ自分に返ってくる」と話す。
共進会優勝を目指し、生徒と教師が一丸となって、管理に力を注ぐ。プロの農家を相手にするため、座学だけではなく、実習や放課後の当番でも牛について勉強し、生徒が自発的にスキルを培っているという。
山本教諭は「日々の努力で乳質の向上につながれば」と期待している。
(安尾)