農業共済新聞
良品出荷に自信あり
「煌乃」を主力品種に
(平成30年11月1週号 準トップ)
【岡山支局】赤磐市是里のMAKANAファーマーズ(2農園で構成、2018年設立)では、ブドウ120㌃を中心に、キウイ10㌃、ゴボウ15㌃を栽培し、「感謝とおいしさあふれる農園」を目指している。
代表の田村敏浩(たむらとしひろ)さん(45)は、姫路で建設業を自営していたが、就農したいという気持ちが強くなり、新規就農の受け入れ農家で農業のノウハウを2年間学び、是里の地で就農した。
個人経営の形態をとっているMAKANAファーマーズだが、出荷時には個々の経営者が集まり、共同での出荷もしている。ブドウがオフシーズンの11月から3月には、数はたくさん出せないがキウイとゴボウを出荷。ゴボウは筋がなく、香りの良さと柔らかさが特徴だ。
「最近は高齢化で土の掘り起こしに手間のかかるゴボウは作られなくなったが、昔から是里地域で作られていた特産品を残していきたい」と田村さん。
ブドウは栽培する是里の標高が高く、昼夜の寒暖差があることで糖度、食味は良好で、大粒で品質が良いのが魅力だ。
品種は「ピオーネ」が中心だったが、先輩農家から学んだ結果、値段の安定する「シャインマスカット」の栽培が増え、現在ではピオーネの出荷量と並んだという。
これからは品質の高いブランドのシャインマスカット「煌乃(きらめきの)」を中心に、JAに教わりながら栽培していく予定だ。
▽MAKANAファーマーズ
℡086-954-1050
(安尾)