農業共済新聞
フリーストールで搾乳ロボット導入
大幅に生産性向上
(平成30年5月3週号 短信)
岡山市東区にある松崎牧場(松崎隆代表)は、本年度からタイストール牛舎に加え、新築のフリーストール牛舎で搾乳ロボットを導入した。
搾乳牛60頭で、そのうち搾乳ロボット分が35頭だ。
親子3世代で管理し、中心になって取り組むのは孫の光紀(こうき)さん(21)。「タイストール牛舎の牛群と比べて乳量が1頭当たり4kg増加し、作業時間は大幅に短縮した。牛が自由に歩けるので、ストレスが軽減している」と話す。
始まって間もないが、滑り出しは順調だ。フリーストール牛舎内は飼槽側とストール側の縦半分に分かれており、ストール側に牛が入れば、搾乳ロボットのある待機場を必ず通過するようになっている。このため牛が搾乳ロボットに早く慣れた。
光紀さんは「群管理になったことで、個体ごとの食欲や便の状態は分かりにくくなった。機械が示す数値から問題を読み取り、より注意深い観察が必要になる。これからは、搾乳ロボットに対応する牛を増やし、短縮化した時間を畑仕事に充て、良い自給飼料を作っていきたい」と話している。