農業共済新聞
農園とカフェ経営両立
自家産イチゴをフル活用
(平成30年5月1週号 準トップ)
こういったいちごカフェってなかなか無いんですよね」と話す岡山市東区の奥山茂樹さん(61)。
母の代から始めた「奥山いちご農園」を2000年に引継ぎ、昨年2月にカフェをオープンした。
きっかけとなったのは、妻の長年の夢であったいちごカフェを形にしようと、県の「チャレンジサポート補助事業」に応募し認定されたこと。以来、自宅を改装し、店内の椅子や壁塗りなど一つ一つを自分達の手作りで形にしていった。
店のロゴや内装、フェイスブックのページ作成などはデザイナーの仕事をしている長男が担当。カフェの経営は長女の若い感性に一任して、家族一丸となっていちご農園とカフェ経営を両立させている。「それぞれが、それぞれの得意分野を担ってやっているんですよ」と奥山さん。
お店の中には、直売所とカフェがある。カフェでは、自家製いちごを使用したアイスや生ジュースを提供。土産用にイチゴジャムやソースを販売している。
地元地域の若い世代が少しずつ減っていく中で、「少しでも地域の賑わいの受け皿になれば」との思いから名付けた店名のPlate(プレート)。世代を超えて、県内外から多くの人が訪れてくれるようになり、毎朝その日の採れたてで用意するいちごも足りなくなるほどのにぎわいだ。
口コミで評判が広がっていく中、今後の販路拡大に期待している。