農業共済新聞
ミルク風味の濃厚な味
自家産生乳100%
(平成28年7月1週号 特集)
「インパクトのあるチーズが作りたいという思いがあった。そのため素材にこだわり、自分の感性でやっている」と話すのは、蒜山で酪農とチーズ作りをしている「蒜山ラッテバンビーノ」の河合省吾代表(62)。ラッテバンビーノのチーズは、うわさを聞いた人が県外からも買いに訪れる。
河合さんはジャージー牛約80頭を飼育し、ミルクの風味が自慢の、濃厚なチーズを作っている。自分が食べたい、作りたいものを作るというスタンスで、モッツァレラやカマンベールなど、多種類のチーズが店に並ぶ。
市販のチーズに物足りなさを感じていた河合さんは、自分で満足のいくものを作ろうと約20年前にチーズ作りを始めた。それからほぼ独学で試行錯誤を重ね、濃厚なチーズ作りに適した乳成分の濃いミルクを素材にするため、長い期間をかけて飼育していたジャージー牛の品種改良も行った。
河合さんは「大量生産せず、気に入った満足できるものを作るという姿勢を大事にしている。そのため、消費者目線から離れない、こだわりのあるものが作れている」と話す。
蒜山ラッテバンビーノのチーズは、ネットショップのほか、蒜山の販売所で販売。店頭には多種類のチーズを取りそろえているため、好みのチーズを探すことができる。